最近は、ネットでよく「親ガチャ」という言葉を目にします。
コインを入れハンドルを回すと、プラスチックのボールが転がり出てきて、当たりのボールもあれば、しょうもないボールもある、ガチャガチャ。
良い親の子に生まれてこれたら、親ガチャ当たりで、
そうでなければ、親ガチャがハズレ。
うまいことを言うもんだなと思っていると、
最近、「子ガチャ」という言葉も目にするようになってきました。
子ガチャの当たりは、確かにある。
どんな時に「子ガチャ」というワード見かけるかというと、
「低収入の家だったけど、東大に入れた」
「小学校低学年から、1日3時間の家庭学習をしていた」
「勉強しなさいと言わなかったのに、勉強をする子だった」
といった、内容に対して、
「それは子ガチャに恵まれた」
「親ガチャもあれば子ガチャもある。どんな子もできるわけではない」
というふうに、コメント内にポロポロと書かれています。
そうか、子ガチャか。
確かに「よくできる子」はいます。
- スポーツができる
- 勉強を率先してする
- 飲み込みが早い
- しっかりしている
- 親の言うことを素直に聞く
幼稚園の頃から、利発的で、飲み込みが早く、ダンスもキレキレ、鉄棒も雲梯も教えなくてもすぐコツを掴む、絵をかいても作品を作っても上手、発表会では主役か重要な役を任される。
ドラえもんの出木杉くんのような子は実際いるんです。
うちの子は、残念なガチャボール
リアル出木杉くんたちを基準にすると、我が子は残念なガチャボールです。
- スポーツ?
できない。足遅い、縄跳び、鉄棒、ボールは顔に受ける。 - 勉強?
できればやりたくないオーラがすごい。
始まってすぐ「あとどのくらいで終わる?」と聞いてくる、しぶしぶする。 - 親に逆らわない?
ものすごくワガママ。
言うことを聞くのは半分くらい。
というか、話を聞いていない。 - やさしい?
やさしいが、弱虫気味。外では言いたいことが言えない。
そんな息子に私はしょっちゅうこんなことを言っています。
スポーツ苦手でも、スネたりしないで、、一生懸命することが大切。
親が一生懸命語りかることには、耳を傾けること。
やさしいだけじゃなく、自分の意見を持たなければばいけない。
ゲームでもなんでも、一緒に遊んでくれるお友達を大切に、思いやりのある言動を心掛ける。
自分が友達に思いやりを持って接すると、友達もそうしてくれる。
(↑この点は、過去、私自身がKYバカで苦労したから言っています。)
勉強は、自発的に、自分からやろうとしなかったら身に付かない。
息子は時々、「やってるもん!」と言い返してくることがあります。
やってるもん!
こんなことを、日々くどくど言われていたら、自己肯定感ない人間に育ちそうです。
私もハズレの親ガチャボール
とはいえ、私たち夫婦は、
- 怒る
- 夫婦喧嘩をする
- 料理をするのはあまり好きではない
- 片付けも中途半端
- 収入も多くない
こんな親にしょっちゅう説教されるのは嫌ですよね。息子よごめんなさいね、
「日本という戦争のない国に生まれる」というガチャを引いて良かったと思ってくれないかな?
つい大人げない逃げになってしまいます。
今朝は、3桁の計算を頑張っている息子に、(896+979=1875 などの答えが1000を超える計算40問/8分間)
もっと速く!と、せかして、その上、「出来る子はスラスラやるよ」と言ってしまいました。
すると「僕はこれでも頑張ってる」と悲しそうに言われました。
親ガチャの一番残念なボールは私でした。
親ガチャ子ガチャが思い出させてくれた事
子は親の鏡といいます。
きっと、親ガチャ 子ガチャの中身は大体似たようなものです。
そして、どんな子に育てるかは、親ガチャ次第です。
「どんな子に育てたい?」と聞かれると「思いやりのある、仲間を大切にできる子」と即答します。
そこで私が、思いやりの無い態度で接してしまうと本末転倒です。
勉強を嫌そうにしていても、なんだかんだでやるべきことはやっている我が子、そこを認めてあげなくては。
運動オンチでも、ダンスが奇妙でも、仲間と楽しく過ごせればそれでいい。
そういうことを、私はちゃんと伝えているかな?
いえ、あまり伝えていないと思います。
今日、息子が帰ったら、久しぶりに膝にのせて、
いつも頑張ってるねと褒めてあげようと思います。
小さいうちにそうやって、親のやさしさと温もりをしっかり伝えていきたいものです。
親ガチャ、子ガチャが、大切な事を思い出させてくれました。
今年の流行語大賞にノミネートされるかな?ちょっとニッチなワードでしょうか?
もうすぐ今年も終わりですね。
最後まで読んでくださってありがとうございました。
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【この記事を書いた人】
とろろ (アラフィフ一児の母)
四国の超絶イナカの公立高校卒業。
同じ田舎から、慶応義塾大学に進学したイトコと、その家庭と叔母を隣で見続ける。
高齢出産で産んだ我が子は、どんくさく、運動もダメ。
それなら、叔母のように、子どもに学びを身に付けさせようと決意し5年。
中学受験を目指し、塾や家庭学習の事を書いています。
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