頭を柔らか~くしてくれる、「天才脳ドリルシリーズ」
このシリーズのパズル問題が、公開模試、公開テストの思考問題にも出題されますし、宿題にも、同じタイプのプリントを隔週で渡されます。
先生との懇談でも、「パズルをしましょう、計算とは頭の使いどころが違うんです」というお話でした。プロがいうなら、やってみよう!
というわけで、この「天才脳シリーズ」は4つのカテゴリーに分かれます。
①空間把握…平面、立体感覚を掴む。要するに図形の問題。
天才脳ドリル 空間把握 初級/5才〜小学低学年向け 思考力トレーニング (受験研究社)
②仮説思考…条件を整理し、推理する。迷路やナンプレ。
天才脳ドリル 仮説思考 初級/5歳〜小学低学年向け 思考力トレーニング (受験研究社)
③数量感覚…ドッツなど、まとめて数字を数える。かけ算、分数の捉え方を鍛える。
天才脳ドリル 数量感覚 初級 /5歳〜小学低学年向け 思考力トレーニング
④語彙表現…しりとりど、ことばの表現。漢字のパズル。
天才脳ドリル 語彙&表現 初級/小学1年〜2年向け 思考力トレーニング
③数量感覚と④語彙表現の初級は、小学校お受験の問題の上級バージョンといった内容です。こういうのを幼少期からガンガン解いていた子は、先生曰く「ものすご~く、頭が柔らかい」のだそうです。
でも小3の我が子にはもう遅いので、この2冊は飛ばしました。まだ未就学児のお子さんがいらっしゃったら、是非やらせてあげてください。
幼稚園児でも③数量感覚初級 と④語彙表現初の前半の問題はできます。
後半は小学生の漢字や足し算が出てくるので出来るところからチャレンジするといいです。難しい問題が好きな子なら、未就学児でもできそうです。
4カテゴリーの中から、我が家が選んだのは、公開模試などにダイレクトに対応できるこの2冊です。
- 空間把握で図形問題
- 仮説思考で条件整理
今回は、②の仮説思考をご紹介します。
Contents
仮説思考力を鍛える【集中力と粘り強さの基礎】
計算の様に、習った解き方を思い出して解くことも大切なことですが、
あーでもないこーでもないと、仮説と検証をくりかえし、
自分で答えを導く能力を 仮説思考力といいます。
仮説思考力を鍛えた子供は、集中力や粘り強さが格段に高くなる傾向があります。
分かりやすいのは迷路です。「右にいってダメなら、左に行ってみよう、それもだめなら下に行ってみよう」
迷路
迷路は子どもの絵本にもよくあり、大好きですよね。
こちらは、それをちょっと難しくしたバージョンです。
ルール
①スタートからゴールまでの道を作ります。
②犬のいるマスは通れません。
③犬のいるマス以外はすべてとおらなければなりません。
④同じマスを通ってはいけません。
⑤進めるのは、縦横だけ。斜めは通れません。
何度もみちを間違えて、消しては書きして考えてます。
濃く描いてしまうと、消しづらく、
まちがって描いたところと混乱してしまいます。
この迷路の練習のおかげで、
うっすら下書きをする技も身に付けつつあります。
分からなかったら、ゴールから考えることもあるよ
前半の問題は「かんた~ん、おもしろ~い」とやれるんですが、後半になるとめちゃくちゃ難しくなります。ただの迷路と侮るなかれ、です。
このような迷路も、塾の宿題にあります。
1~4の数字を入れる フォープレイス
ルール
①たてよこ、それぞれの列に1~4の数字をうめます。
②同じ列に同じ数字は入りません。
③太線で囲まれた2×2の各ブロックにも
1~4が1回ずつ入ります。
数、推理、条件整理を養う問題です。
正直、「こんなパズル問題する必要ある?」と
思っていたら、
小2の初めての公開模試に出題されたので驚きました。
その時に100点満点の子も数人いたので、
普段からこういう問題を解いているということですね。
ふだんからこういう問題を解いている子、いました。
ビルは何階建て?
ルール
①各マスに、1~3階建てのビルが建っています。
②矢印の方向から見えるビルの数をヒントに
マスの中のビルが何階建てか答えましょう。
③ただし、同じ列(たて、横)に同じ数字は入りません。
ビルが何階建てか、条件を整理し、横から見えるとどうなるか想像します。
ビルディングは巻頭ページにある問題です。初めてトライした時は、
「は?これ、どういう意味? 意味ワカラン」でした。
よって、数か月放置しましたね。ハイ。
攻略ポイントは
- 先にフォープレイスをやる。
- 積み木、キューブブロックを使う。
先にフォープレイスでポイントを掴んでからやってみるとハードルが下がります。それから、キューブブロックや、積み木を使うともっと分かりやすいです。
我が家は初級から始めたので、ビルディングに苦戦しましたが、
入門編には教具ブロックが付いているので、入門からならもっと入りやすかったかもしれません。
天才脳ドリル 仮説思考 入門/3歳〜小学低学年向け 思考力トレーニング
幼稚園、小1は、入門編からをおすすめします。
足し算?引き算?どっちが入る?
数、推理、条件整理、仮説思考を鍛えます。
まさに「あーでもない、こーでもない」と考える問題ですね。
まだ足し算引き算を習っていないお子様は難しいかもしれませんが、
小1以降でしたら、既習範囲の応用です。
是非やってみてください。
これは、簡単に解ける方法があります。テストの時間短縮になるので、絶対覚えておくとよいです。
オススメ年齢
天才脳ドリル 仮説思考 初級/5歳〜小学低学年向け 思考力トレーニング
天才脳ドリル仮説思考力 初級は、
後のページになると、もっとハードルの高い問題が出てきます。
私がやって、迷路やナンプレにに20分かかった事もあります。40~60ページはほんとに難しい!ていうか、頭が固い!
小2の息子もヒントを与えてなんとか頑張っています。
私の体感と、息子の出来具合を見ると、それぞれの級に適した学年はこのようになります。
これまで、ハイクラスドリルや、ハイレベ100の難易度の高いドリルをご紹介してきましたが、それとはまた違うタイプの、天才脳仮説思考、空間把握もやってみる価値ありです。
①自分で考え、答えを導くことで、
粘り強さ、集中力がつけることができる。
②数、推理、条件整理力が養われる。
③ビルディング問題は立体感覚も身に付く。
④迷路、フォープレイスは、間違っても消しやすいように、うっすら下書きをする習慣が身に付いてくる。
是非みなさんもトライしてみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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【この記事を書いた人】
とろろ (アラフィフ一児の母)
四国の超絶イナカの公立高校卒業。
同じ田舎から、慶応義塾大学に進学したイトコと、その家庭と叔母を隣で見続ける。
高齢出産で産んだ我が子は、どんくさく、運動もダメ。
それなら、叔母のように、子どもに学びを身に付けさせようと決意し5年。
中学受験を目指し、塾や家庭学習の事を書いています。
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