「図形に特化したドリルをさせなくては、追いつかない」
小2の馬渕公開模試の3回目、
息子が算数49点の結果を持って帰ってきた時、私はそう思いました。
馬渕の公開模試、浜の公開学力テストは、ほぼ毎回、図形の問題は出題されます。
中学受験で図形の単元がいかに大事かがものすごく分かります。
頭の中で、図形をクルクル回転させ、
分解、移動、合成する、
こういう、
思考力パワーが必要なんですよね。
早速ドリルを探しに私は行動しました。
けれども、地元の本屋では納得できるものが見つかりません。
そこで、都会の大きな本屋さんに足を運びました。
そして、見つけたのがコレでした。
天才脳 空間把握 初級と中級
これこれ、このドリルの問題、公開テストでよく見ますよ。
私が求めていたのはこれなのです!
Contents
図形や文章題も得意にするには “イメージ化能力”
算数の図形、文章問題を解くにあたって、
具体的なことを理解し、思考するためには、
まずそれをイメージできるかどうかが重要なのです。
この、イメージ化能力のベースである【空間把握能力】は、
- 平面感覚(平行、対称、回転)
- 立体感覚
- 図形を分解、移動、合成する能力
これらをバランスよくトレーニングすることで、確実に高まっていくわけです。
空間把握能力をトレーニングすると、
算数の図形問題だけではなく、文章問題も、
頭の中で解けるようになります。
【平面感覚】を身に付ける
「平面図形」の感覚をトレーニング問題はこういったものがあります。
- 点描写
- 鏡に映った形を想像する
- 回転図
- 折った紙を切ったらどうなるか
回転図
例えば回転図ですとこのような問題です。
頭の中で、回転後のイメージ描写を練習します。
ちょっと難しくなると「ずらす」「裏返す」などの表現の問題も出てくるので、
まずは回転から慣れたいものですね。
点描写
点描写は、キッズクラブのころからしょっちゅう宿題にでていました。
キッズクラブの先生には「まっすぐ、きちんと点を通って描きましょう」と口酸っぱく指導されていました。
「でもこれ、どういう目的があるの?」と私はいつも疑問だらけでした。
すると、小2の公開模試や、浜学園の公開テスト過去問をすると、
点と点をつないで図形を描く問題がチョコチョコ出るではないですか。
線を引いたらどういう形になるか想像し、思った場所に線を引く。
これって案外むずかしいことなんです。
この問題は、㋐の小さい三角形が、各図に何個あるかを数える問題です。
線を思い通りに引いて、きちんと数えれば正解できるんですが、
これがなかなか上手くいかないのです。
こういう問題はパズル問題や思考問題とは違って、
慣れれば得点できる問題なので、練習しておきたいですよね。
ここで点数を稼ぎたい!
【立体感覚】を身に付ける
立体感覚のトレーニングにはこのような問題があります。
- 積み木を数える
- 展開図
- サイコロ
- 投影図
積み木を数える
見えない場所にある積み木も想像して数え、
立体図形をイメージする練習をします。
数えやすい形に工夫したり、かけ算を使ったりと色んな解き方があります。
分かりにくい場合は、実際に積み木を使うとわかりやすいです。
空間把握入門編に積み木が付きますが、未就学児向きです。小2、小3には入門編は簡単すぎるので、お家にある積み木や、お安い積み木でやってみるといいです。
投影図
引用元 天才脳ドリル 空間把握 初級
立体を積み上げて作った形から、、
真上からと、正面から見える形を、平面図形で描き表すって、すごく想像力が必要ですよね。
こういう問題って、公立小学校の教科書ではお目にかからない問題です。
とはいえ、低学年の塾の授業も教科書に沿ってやっているので、投影図を習うわけではありません。宿題プリントが時々あって、そして急に公開模試に出題されます。
模試は「実力テスト」なんだから、急に出題はやめてくれと、文句を言ってもしょうがないのですが、小2、小3の子ども達は大変です。
これも、積み木で実際にやってみるのが一番で、一回やってみると理解度がかなり上がります。
想像力を働かせて、立体図形をイメージし、
平面図形を紙に書く。なかなかハードルが高いんです。
展開図
展開図は、小2の内容です。「はこのかたち」という単元になります。
上の図は展開図は11種類ともサイコロの形を作れるものですが、これをちょっとずらして「一個だけサイコロになりません、どれですか~?」といった問題が出題されることがあります。
そうなると、頭の中で展開図を折ったり立てたり、思考力フル回転なわけです。
展開図は別記事にもあります。
図形の移動、合成
色の部分のタイルは何枚分ですか?という問題です。
三角をクルっと回転移動させると、
長方形ができるのに気づかなければなりません。
これが、入塾テストで始めて見た問題なら、
ただでさえ緊張気味の低学年の子どもが解けるでしょうか?
因みにうちの息子が浜の入塾テストを受けた時にこの問題がありましたが、解けていませんでした。(小2の夏)もっと早くこのドリルに出会っていればよかったです。
「図形を切って、ずらす、回す、うらがえす」を
想像し、もう一つの図形をイメージすることって、経験がないと難しいですよね。一回でも解いたことがあると全然違います。
ずらす、回す、うらがえす。
かなりイメージ力が付きます。
小2、小3は中級
小2の息子は、初級がちょうど良かったです。
ただ、小2の馬渕公開模試や、浜学園の公開テスト過去問をやってみると、中級編レベルの問題が多いです。初級も飛ばして、中級からやっても良かったなとも思います。
私の体感と息子の出来具合を見ると、各級のレベルはこのようになります。
これが「仮説思考」になると、またちょっとレベルが変わります。
例えば「仮説思考初級編」でも、初級なのにとてつもなく難しい迷路や、ナンプレの問題があります。大人の私でも、制限時間5分の問題に、20分以上かかったこともあります。
仮説思考は、小2、小3から初級がいいです。仮説思考ミニなら、Vol.2からがおすすめです。
詳しくは別記事にしています。
ドリルの取り組み方、子どもを伸ばす秘訣
天才脳ドリル 空間把握 初級 巻末に表は彰状がついています。
こういうのって、子どもは喜びますよね。達成感があります。
天才脳空間把握はこんな方にオススメです。
- 塾の公開テストの思考問題が苦手なので、トレーニングをしたい。
- 入塾テストを受ける予定なので、対策をしたい。
- たまには遊び感覚でドリルをしたい。
- 小学校低学年で、授業以外の図形や積み木のドリルをしたい。
そして、「天才脳ドリル 空間把握」では このドリルに取り組み方にこうあります。
◦ドリルに取り組む際、できた/できなかったという「結果」に対する評価は
絶対しないでください。
◦できない問題があっても、本人の様子やチャレンジする気持ちを
最大限に評価してあげてください。
◦難しい問題に挑戦し、粘り強く考えている時にこそ、
子どもたちの能力は大きく伸びているのです。
引用元 天才脳ドリル 空間把握 初級
「できなくても、考える分だけ、賢くなる」
良い事、書いてますわ。きっとそうだと思います。
考えることをやめてしまったら伸びません、
出来なくても、トライしたことは誉めて、
「またやってみよう、あきらめずにやってみよう」
というチャレンジ精神を、身に付けさせてあげたいですね。
以上で、天才脳ドリル空間把握の内容のご紹介でした。
難易度の高い問題もありますが、
ハイレベ100小学2年算数や、ハイクラスドリルとはまたタイプの違う問題が豊富です。
是非やってみてください。
最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
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【この記事を書いた人】
とろろ
四国の超絶イナカの公立高校卒業。
同じ田舎から、慶応義塾大学に進学したイトコと、その家庭と叔母を隣で見続ける。
高齢出産で産んだ我が子は、どんくさく、運動もダメ。
それなら、叔母のように、子どもに学びを身に付けさせようと決意し5年。
中学受験を目指し、塾や家庭学習の事を書いています。
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