「なんで、ひっ算しないの?そっちの方が早いし、間違えないよ?!」
と言って、少し前まで半べそをかいていたのは、息子ではなく、アラフィフの母です。
だって、計算トレーニングで、息子が暗算ばっかりしようとするんです。言うことを聞かないのです。
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この計算は「ひっ算」しようよ。
家庭学習で、我が家はこのような、3桁を足したり引いたりする計算や、2桁を3回足す、といった計算トレーニングをしています。
これって、皆さん「ひっ算」で計算しませんか?
357+78+96=
756-136-378=
↑↑↑こういう問題
ひっ算を使って、正しい答えを素早く出す方がいいですよね?
なのに、息子は、これを暗算でやろうとするんです。
せめて、メモしてやればいいのに
「じぃ~~~」っと考えて、1分くらいかけて解いています。
1問に1分かけちゃダメでしょ!
計算は大事なんだから!
低学年の公開テスト、計算力が順位を上げる
こちらは、低学年の公開模試の配点の例です。
- 数と計算の問題 2点×20問
- 文章題、思考力、図形 3点×20問
①の数と計算で全問正解をすれば、40点です。
難易度で分けるとこのような配点例になります。
- 基本問題(計算、正答率80~90%)49点
- 標準問題(つるかめ算、文章題 正答率40~80%)33点
- 発展問題(大人も悩む図形、思考力問題 正答率5~15%)18点
①の基本問題で49点を取り、
②の標準問題をよく文章を読んで解けば、33点取れるんです。
合計 82点ですよ! 算数公開模試 10位の点数です。
発展問題を捨てても、18点ですからね。
是が非でも、基本問題の計算は、全問正解したいじゃないですか。
…とまあ、大人ならこのように戦略とテクニックを使おうとしますが、
低学年の子に出来る訳はないですよね。
ましてや、「発展問題18点なんて、捨てていい」なんて考え方、子どもは持っちゃいけません。これからは、さらなる難問も出るのですから、今から避ける姿勢を身に付けてもらっては困ります。
とはいえ、(もう一度同じ図をここに持ってきます、ご覧ください!)
- 基本問題(計算、正答率80~90%)49点
- 標準問題(つるかめ算、文章題 正答率40~80%)33点
- 発展問題(大人も悩む図形、思考力問題 正答率5~15%)18点
やはりこの、基本問題と標準問題の配点の大きさはすごいですね。是非とも押さえたいところです。
入塾テスト、押さえるべきは計算
私は、これから入塾テストを受ける方にも、公開模試を受ける方にも、これだけは、声を大にして言います。
「計算できたら点数取れる!」
「公開模試、50位以内も夢じゃない!」
もちろん、今後のために発展問題にチャレンジする事もとても大切ですが、
まずは、凡ミスをなくして、良い点数を取り、自信を持つことが、勉強のモチベーションを上げるきっかけになりますし、
例えば、初めての入塾テスト、ただでさえ緊張してテストを受けるのです。難易度の高い問題はできなくとも、計算ができていれば、それだけでも合格ラインの半分近くは取れるはずです。
ふと「ひっ算」を始めた息子
ずっと暗算にこだわっていた息子が、ある日、急にひっ算を始めました。きっかけはなんだったかと、思い起してみると、体調不良で1週間ほど、計算トレーニングを休んでおり、
それを再開した時です。
問題の横っちょにひっ算を書いてやっているではないですか。
今まで、4分間で40問できなかった問題も、ちゃんと時間内に終わらすことが出来ています。
ひょっとしたら、毎日同じような計算トレーニングをしてて、飽きてたのかもしれません。
飽和状態になってしまったら、時には休んであげるのも、きっと大事なんでしょうね。
中学受験はまだまだ長いです、子に無理をさせないよう、一歩進んだり、2歩下がったり、一緒に手を繋いで進んでいってあげたいものです。
読んで下さってありがとうございました。
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【この記事を書いた人】
とろろ
四国の超絶イナカの公立高校卒業。同じ田舎から、
慶応義塾大学に進学したイトコと、その家庭と叔母を隣で見続ける。
高齢出産で産んだ我が子は、どんくさく、運動もダメ。
それなら、叔母のように、子どもに学びを身に付けさせようと決意し5年。
中学受験を目指し、塾や家庭学習の事を書いています。
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