コラム

走るのが遅いと落ち込む子【運動オンチでセンスがない子に、走り方を図解で教える】速く走るよりも大切なこと。

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うちの子は運動オンチです。

鉄棒、うんてい、縄跳び、跳び箱。ボールを投げるのもキャッチするもダメ。

当然、走るのも遅いです。

今週末にある運動会を目前に、

「ぼく…走るのおそいからいやだ…」

としょんぼりつぶやきました。

足の速い子はなぜ速いか?

現在、我が子の周りで足が速い子は

  • スイミングはベビークラスからずっと通っていた。
  • 入園前から、体操クラブに通っていた。
  • 運動系習い事はしていなかったけど、毎日公園で走りまわっていた。
  • 兄姉について、家の前で走りまわっていた。
  • 通っている幼稚園が体育会系だった。


みんな、幼児期から、体を動かしている子が多いのです。

特に、幼稚園が体育会系の所は、

竹馬で、足を掛ける位置が大人の腰の高さものに乗り、みんなで運動場を行進していたのを見た時は、本当にびっくりしました。

厳しすぎて、子どもが夜泣きをするとも聞いたことがありますが、その園を卒業した子供は、みんな運動がよくできます。


私が小学生の頃、我が家は校区の一番端っこの山の上で、

保育園の頃から毎日、かなりの距離の坂道を上り下りしていた私たちの中に、
足が遅い子は全然いませんでした。

(でも、毎日大変で、いい思い出はないな~)

走りのセンスが備わっている

さらに、足の速い子はこのような走りをしています。

①足の回転数(ピッチ)が多い。

②歩幅が広い。

③上半身がまっすぐ安定している。

④腕をしっかり振っている。

足の速い子は、こういうことを自然にできるセンスを持っているわけですよ。

だから、センスのない我が子に、

ピッチや、歩幅の事を説明するのですが、それで走りが速くなるかというと、微妙ですよねー。

たいして運動もしていないから筋肉もないし、ひょろ長いし、やっぱり体格の差もありますよね…。

かけっこ苦手でもいい、楽しんで

とはいえですよ、その、足の速い子はクラスで1人か2人。

子どもというのは、足の速い子にやたら注目がいってしまい

自分だけが「足の遅い子」と思ってしまう子がいます。まさにそれは、うちの子です。

そうではなく、

「自分は、圧倒的多数の『足の速くない一人』なんだ」

ということに気づいてほしいところです。


かけっこは苦手だけど、ビリは僕だけじゃない

走るのはビリでも、大玉転がしとダンスはがんばる。

転んでしまって半べそかいてるクラスメイトに「ドンマイ」と声を掛けてあげる。

んなで一生懸命応援をする

選手代表リレーに、「すごいね、速かったね」と素直に称賛する。

自分ひとりが「できる、できない」ではなくて、
運動会をでみんなと一緒に楽しむ」ということに注目してほしいと母は思うんですよね。

灘、ラサールの運動会

最近の運動会では、激しい競技は減ってきています。

そんな中で、名門の灘校や、ラサール校はそれはすごい運動会をするそうです

ラサールの運動会は、
地元チームVS他県チームに分かれ、

ハチマキに袴を着た生徒たちが、
綱引きに応援にと、それは激しい戦いをしてしていました。

の運動会でも、負けたチームは大号泣していました。

3兄弟を灘中に入学させた佐藤亮子ママも、灘の体育祭を見学し、
クラスメイトを必死に応援する、ガリ勉のイメージとは裏腹なとても爽やかな姿に感心したそうです。

やはり、たった一人でかけっこで一等賞もいいですが、
ラサールや灘の運動会のような、一致団結の感動はまた格別なのではないでしょうか。

みんなで頑張って、応援して、盛り上がってこその感動なのです。

一人で「走るのが苦手」にこだわっていてはいけないのですよ。

「かけっこが速くなりたい」我が子に教えたこと

というわけで、「足が遅くてイヤだ」と,しょげる我が子に教えたことは、これでした。

  • 歩幅を広く取り、足の回転数を上げる。

  • 太ももの筋肉を鍛え、足が前に出やすいようにする。

  • 自分一人が遅いわけではない。

  • かけっこが速い事だけにこだわってはいけない。
    一生懸命応援したり、励ましあったり、みんなで運動会を
    楽しむことも大切。

苦手なことでも、へそを曲げずに頑張る。

それが思い通りの結果にならなかったとしても、決して無駄ではありません。
その経験が、他人の悩みや、痛みが分かるようになるからです。

そして、出来る人をねたまず、素直に称賛し、頑張る人を応援できる。

そんな人間に育ってほしいと思います。

【最後に】息子にダッシュを披露したお父さんが、救急車で運ばれる

そんなわけで、走り方を頭に叩き込み、モモ上げ運動をする息子に
「さあ、実践だ、お父さんの本気の走りを見てみなさい」
全力ダッシュを披露した夫が
筋断裂を起こし、とんでもない勢いで地べたに転がり、救急車で運ばれたのは、まさかの展開でした。

(筋断裂…スポーツによって急激に過伸展を生じることなどで筋肉の繊維が損傷、断裂を生じる外傷のこと。 )

夫曰く、「もうちょっと走れるつもりだった…もう若くない(45)…」とのことでした。
世の40代の皆様、子どもにダッシュを見せようなどと、
危険なことは、どうかおひかえください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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【この記事を書いた人】

とろろ (アラフィフ一児の母)
四国の超イナカの公立高校卒業。
同じ田舎から、慶応義塾大学に進学したイトコと、その家庭と叔母を隣で見続ける。
高齢出産で産んだ我が子は、どんくさく、運動もダメ。
それなら、叔母のように、子どもに学びを身に付けさせようと決意し5年。
中学受験を目指し、塾や家庭学習の事を書いています。

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